2012年01月19日

【Live!10代】 [番外編] 鈴木亮介さんインタビュー 第1回 「ライター・論作文指導者 鈴木亮介 現在への道程編」

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[番外編] 鈴木亮介さんインタビュー
第1回 「ライター・論作文指導者 鈴木亮介 現在への道程編」



次の時代の創り手となる10代の活躍・飛躍に焦点を当てる連載「Live!10代」。
もうジャンク派の目玉企画のようになっています。

今回はいつもと少し趣旨を変え、
「Live!10代」執筆者である鈴木亮介さんへのロングインタビューをお送りします。

インタビュアーは、ジャンク派スタッフ金井です。
よろしくお願い致します。

取材日は1月16日。
四谷のとある場所に、鈴木さん、私、それにジャンク派代表のチェンさんが集まったのでした。

金井(以下)「今日はよろしくお願いします」

鈴木さん(以下)「いやこちらこそ。何でも聞いてください」

チェンさん(以下)「お仕事忙しそうですね」

「鈴木さんのTwitterもフォローしてるんですけど、いつ寝てるんですか?」

「いや、結構寝てますよ(笑)」

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「Live!10代」執筆者 鈴木亮介さん

僕はTwitterで鈴木さんの近況をチェックしていたのですが、
寝ている時間もなさそうなほどなのが伝わってきていました。

聞けば、年末からお正月にかけては冬期講習の指導で、
ほとんど休めなかったとのこと。なんてタフな人なんだ…
驚いてばかりもいられないので、早速質問タイムに入ります。

「さっそくお聞きしたいんですが、「Live!10代」の企画はどのようにして生まれたんですか?」

「以前から携わっていたWEBロックマガジン「BEEAST」というのがあったんです。
 そこの中で私は「ロック一年生」という企画をやっていました。
 やはり音楽をやっている若者を取り上げるという内容だったんですが、
 残念ながら「BEEAST」が休刊になってしまったんですね。
 その後にジャンク派で書かせてもらうことになった時に、
 またそういうことをやりたいと思って、この「Live!10代」を始めました。
 ちなみに「BEEAST」も今度復刊することになったので、そちらもよろしくお願いします」

「これからは音楽に限らず、
 クリエイティブなことに挑戦している若い世代を「Live!10代」でも取り上げていきたいですね!」

「僕も取材対象に入っていたんですけど、僕はもう20でしたからね(笑)
 そんな鈴木さんがライターになった経緯を教えてください」

「元から書くことは好きでした。物語を作るとか、芸術的なセンスはなかったのですが(笑)
 在学中に、某作家の弟子として事務所で働いたり、
 地方テレビ局で4年ほど働いていたり…といった経験もあって、
 何かを調べて書く方が好きだったんですね。
 そういうことができる仕事は何だろうと考えた末、ジャーナリストになろうと思い、
 大学在学中の誕生日に独立宣言をしました」

「なるほど。僕が最も見習わなければいけない考え方ですね。
 大学時代はどんな学生だったんですか? 」

「大学にはあまり行ってなかったですね。
 大学は5年制の夜間で、最初の1年間は夜の6時から9時まで真面目に通ってたんですが、
 産学官連携の地域振興イベントとして企画・運営するフットサル大会の立ち上げに誘われまして…。
 学生団体だったのですが、それが面白くなっちゃって、
 そのうち代表にもなり、企画までやっていました。
 その後は作家の弟子として事務所で日々働いていたこともあり、
 2年生から4年生の時はほとんど大学に通ってませんね。
 最後の5年生の時に頑張って単位を取り、何とか卒業できました。
 5年生にもなって初めて1限の授業に出席して「大学生ってこんなに早起きなのか?」って(笑)」

「なるほど。学生当時から今みたいに忙しかったわけですね(笑)
 そんな中で、今のような進路はいつ頃から考えるようになったのでしょうか?
 鈴木さんは就活は全くしなかったのですか?」

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「そうですね。いつごろかははっきりしませんが…実は、就活していた時期もありましたよ。
 周りの友人が皆リクルートスーツを着始めると、
 さすがに自分も大学卒業後を考えなきゃなぁと思うようになりました。
 一般企業への就職は100%ない!と決めていたもの、
 「院に進もうか」「浪人しようか」等々あれこれ思い悩んだ結果、
 最初の数年はどこかの新聞社かテレビ局に勤めて、
 経験と給料と人脈を蓄積して、それから独立しよう!と思って就活を始めました。
 だから、新聞テレビラジオしか受けてないです。
 ただ、書類で落とされる所から最終選考に残る所まで色々ある中で、
 やっぱりこれは自分の進む道じゃないなぁと確信して、途中で就活戦線から離脱しました。
 まぁ半分はどこにも受からなかった!というのもあるのですが(笑)」

「企業に就職せずに生活していく、ということに不安はなかったですか?」

「もちろん不安は大いにありましたが、人生一度しかないし、
 どうせなら一番大変な道から挑戦した方が楽しくていいや、と思ったので、覚悟は決まりましたね。
 とは言え、知り合いのコネも仕事の仕方も一切分からない状態で、
 本当に何もない状態からのスタートでしたから、最初の一年間は大変でした。
 「独立宣言」というと聞こえはいいですが、
 ただ自分のホームページ作って「仕事募集」ってしただけなので。
 で、当然そこに仕事の依頼が来るほど世の中甘くないわけで。
 最初のうちはネット上でひたすらライター募集している所を探したり、
 連載の企画書をあちこちに送ったり、あらゆる門戸を叩いて、
 そして来た仕事は全部引き受けるスタイルで最初の数年はやっていましたね」

「凄いですね。僕ももうすぐ大学3年になるので、身の振り方を考えないといけないですね…。
 大学時代に「この人には特にお世話になったな」と思うような人はいますか? 」

「関わった人全員と言えば全員だし、特にこの人!というのはいないですかね。
 もちろん先ほど話した作家の先生にはお世話になりましたけど。
 あ、大学の卒論を見てもらったのは、都市社会学が専門の玉野和志先生でした。
 僕は都立大だったんですけど、都立大ってゼミが自由なんですよ。
 誰でも出入り自由で、どの学部のどの授業にでも出席できたんです。
 当時都立大で教えていた宮台真司先生の授業も受けたなあ。
 なんだかよくわからなかったけど(笑)」

宮台真司先生は今、すごく有名ですよね。
 本もよく売ってるし、テレビでも見かけることが多いです。
 それから鈴木さんは大学を卒業して、社会人としてライター活動などをしていくわけですが、
 今の論作文指導というものに興味をもったのは何かきっかけがあったんでしょうか?」

「やはり弟子をしていた作家の影響ですね。
 教育評論家で作文の第一人者でもあるのですが、師匠はもはや孤高の存在と化しているので、
 後を継ぐとかそういう大それたことは一切考えていませんが、
 一般大衆向けに出している本やノウハウでとても意義深いものが数多くありますし、
 その一端を次の世代に伝えていくのが教わった自分の使命でもあるかな、と」。


和やかな雰囲気の中でお話しは進みました。

第1回 「ライター・論作文指導者 鈴木亮介 現在への道程編」は、
この辺でおしまいにしたいと思います。

第2回では、そんな鈴木さんの素顔に迫ってみたいと思います。
ライター・論作文指導者・鈴木亮介さんは、普段どんな生活を送っているのか。
どんなことを考えながら生きているのか。目が離せませんよ !

それでは次回にご期待ください。金井でした!
   
      
    
取材・文・撮影 金井 孝介 [PROFILE]
   


   
posted by ジャンク派 at 22:39 | Comment(134) | 【Live!10代】

2012年01月26日

【Live!10代】 [番外編] 鈴木亮介さんインタビュー 第2回 「ライター・論作文指導者 鈴木亮介の素顔編」

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[番外編] 鈴木亮介さんインタビュー
第2回 「ライター・論作文指導者 鈴木亮介の素顔編」



先週に引き続き、
「Live !10代」では鈴木さんのロングインタビューを行っていきたいと思います。

今まで紆余曲折の人生を歩んできた鈴木さん。
ライターの道は険しいですね…僕も書いていく中で、色々と考えさせられてしまいました。

今回は、「鈴木さんはどんな人なのか?」ということを掘り下げていきたいと思います。

※ 記事中、鈴=鈴木亮介、金=金井孝介、チ=チェン・スウリー


「今、仕事以外で興味を持っていることはなんですか?」

「書ける内容かわからないですけど、コークハイですね!」

「…コークハイ?」

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ライター・論作文指導者 鈴木亮介さん

「お酒ですね。私は家で全くお酒を飲まないんですよ。
 飲み会もどっちかというと好きじゃないし。自分の場合、お酒を飲むと気分が下がるんですよ。
 普通は逆だと思うんですけど(笑)

「だんだん黙っていくタイプ?」

「そうそう。静かになっていくんですよ。それと、お酒飲んで吐く人がものすごく嫌いで。
 特に電車とか道端とかで吐くのは、痴漢と同じぐらい罪だと思ってるんで。
 …というのもあってあんまりお酒が好きじゃない、
 しかも家では飲まないこの俺が、なぜかコークハイ飲んでるんですよ。(笑)
 理由はよくわかりません。美味しいからなんでしょうけど。
 で、何が面白いかって、僕コーラ飲めないんですよ」

「へっ?」

「お酒が入っていないコーラは体が受け付けないというか。
 それと、ウイスキーも好きじゃないんですよ。
 ウイスキーの水割りとか、普通のハイボールとかも好きじゃない。
 なのに、コークハイ大好きなんですよ(笑)
 自分でも不思議で、これは一体何なんだということに最近興味を持ってますね。
 その原因を探るべく、日々晩酌をしているとこなんですけど」

「へえ〜… 鈴木さんがコークハイ好きなわけはなんなのか。
 全くわかりませんが、研究したくなりました。ちょっと特集組みましょう!」

「そんなんじゃダメでしょ(笑)」

「いや、けっこう面白いですよ」

「他に興味あるものねえ…なんだろうなあ。趣味がどんどん減っていく一方なんで。
 スポーツも年々好きじゃなくなっていくんですよね。以前はサッカーが大好きだったんですけど、
 2002年日韓ワールドカップの時に高校3年生だったんですね。
 で、高校のすぐ近くに国立競技場があって、放課後残って勉強してたら、歓声が上がってるんですよね。
 いわゆるパブリックビューイングっていうのが最初に認知されたのがその頃なんですけど、
 それが僕らにとっては何がいいんだか全然分からないんですよ。
 空っぽのスタジアムに大勢集まって、画面見て。しかも国立のボロい画面を。
 それだけでなんであんなに盛り上がれるのか意味が分からん!っていう。
 あれだったらテレビ見てた方がいいじゃんってなって、
 結論として、こんなことやってるようじゃ日本のサッカーはもうダメだってことになったんです」

「そこまでいっちゃったんですか(笑)」

「そこから興味がなくなっちゃったんですよ。毎年けっこう試合行ってたのに。
 あとは野球も阪神が好きだったんですけど、監督の采配が気に食わなかったり、
 好きな選手がトレードに出されまくって、興味がなくなっちゃいましたね。
 あと趣味は…テレビも好きだったんですけど、地デジになってから画面が小さいし、
 大好きだったテレビ神奈川が映らなくなってしまったので、もうどうでもよくなっちゃいましたね。
 他に好きなことと言えば…仕事にしてるから音楽は好きですけどね。
 でも仕事が趣味だから、それで満たされている部分はあります」

「音楽の話題が出たところで、自分の人生の中で名曲ベスト1を挙げるとしたら、何ですか?」

「一個ですか? それだったら阿部義晴「夕立ち」という曲ですね。
 ユニコーンが好きで、奥田民生も好きなんですけど、
 ユニコーンのメンバーだった阿部義晴SPARKS GO GOっていうバンドと
 一時期一緒にユニットを組んでABEX GO GOとして組んでやってた時の曲です」

「影響を受けた作家とかはいますか?」

「あんまりいないなあ…」

「いない…と。」

「いないって書いちゃうとまずいですよね(笑)
 好きな作家はいるんですけど、影響を受けた作家っていうといないかもしれないですね。
 いろんなものからの影響をちょっとずつ受けてる感じです。こだわらないことも大事だと思いますね。
 ひとつのものだけだと、視界が狭まっちゃうんで。
 自分で決めちゃうことはせずに、自分の知らない世界を覗いてみるというか。
 今塾で中学3年生を教えてるので、年間で100〜150校分くらいの入試問題を解いてるんですよ。
 そうすると、計算上300冊読んだことになる。
 入試問題だから、嫌でも読まなきゃいけないんですが、
 それは言い換えると、自分が興味のなかったものも読めるんですよ。
 それはなかなかいい経験になってますね。まぁ面白いものは1割もないですけど(笑)」

「参考までに、入試問題で面白い学校ってありますか?」

「やはり国語に力を入れている私立高は面白いですよ。例えば桐朋高校。
 ここは以前、小学生作家として注目された華恵さんが中3の時に書いたエッセイを出題したんです。
 中3の書いた文を出題し、中3である受験生に読ませて、解かせる。このセンスはたまらないですね。
 都立で言えば、両国高校や戸山高校は問題制作者の受験生へのメッセージが読み取れるので楽しいし、
 歴史小説を出すから純粋に読み物としても面白いです」

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論文指導中の鈴木亮介さん

「ところで、取材先のエピソードも伺えればと思います。
 今まで変な取材をしたことはありますか?」

「某地域誌の仕事で、「横浜の各大学のミスコンの中で一番綺麗なミスは誰か決めよう!」
 みたいな特集記事を依頼されて、取材したんですよ。各大学に回って一人ひとりインタビューして、
 さらにはクリスマスイブの夕方、桜木町の駅前に立ってカップル対象に
 「どの子がいいと思います?」なんてパネル投票までしてもらったのに、
 編集部の都合だか何だかで全部ボツに!
 あのクリスマスイブの寒い中頑張って街頭インタビューとったのは一体何だったんだ?と。
 まぁそれはいいとしても、やはり取材対象者に時間を取って話も聞いているのに、
 自分達の都合で「記事にできなくなりました、おしまい」なんてありえないですよね。
 自分の仕事のポリシーとして、取材対象者をむげにすることは絶対にしたくないし、
 そういうメディアは全部潰れてしまえと思いますね。
 (ちなみに、その時のインタビューは鈴木さんが関わりのある別のネットニュース社の好意で
  連載記事化し、無事に記事配信できたそうです)

「取材していく中で、危険な目にあったこととかは?」

「命の危険はまだないですね。
 ライブの取材とかで8時間ずっと写真撮り続けたりすることもあるんですけど、
 そんなことはしょっちゅうやってるし。
 あ、そのクリスマスイブにカップルにインタビューってのは、精神的にきつかったです。(笑)」

「そ、それは…きついです」

「取材とかをしていく中で、精神的にタフにはなりましたね。
 ただし、強くなりすぎると無神経になっちゃいますから、
 見ず知らずの相手に話しかける時にちょっと緊張しちゃうような、
 その感覚は失わないようにしたいですね」

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取材をする鈴木亮介さん


途中から場所を喫茶店に移し、話は尽きることなく進みます。
鈴木さんがどんなことを考え、どんなことをしながら仕事に臨んでいるのか。
聞いているだけで楽しいですね。


次回が最終回の予定です。

鈴木さんの今後について迫っていきたいと思います。
特に出版業界などを目指す人、いや、そうでない人も、
絶対に聞いておくべき内容が盛りだくさん(の予定)です!

お見逃しなく!
   
      
    
取材・文 金井 孝介 [PROFILE]
   


   
posted by ジャンク派 at 18:27 | Comment(263) | 【Live!10代】